中華の街-長崎の伝統

角煮まんじゅうは、長崎卓袱（しっぽく）料理のひとつ東坡煮（とうばに）と呼ばれる豚角煮をフカフカの生地（まんじゅう）で包んだものです。

鎖国時代、日本唯一の玄関口である長崎には、西洋と中国の文化が流れこみ独特の文化が育まれてきました。そこで生まれたのが、西洋料理・中華料理・日本料理が融合した卓袱料理です。

朱塗りの円卓に色鮮やかな大皿に盛られた料理が並び、そこで家族・知人たちが円卓を囲んで、楽しく食事をするスタイルです。

日本ならではの季節感、中華の味付け、西洋らしい彩りのある盛り付け、食器の風合いを楽しめる卓袱料理は、まさに長崎の文化になくてはならない料理です。